思考のループから脱出する方法

日々の仕事や恋愛で、時折大きな壁にぶつかって悩んでしまう、考え込んでしまうということは誰しもあると思います。そして、なにか悩みを抱えているときは、「考えだしたら止まらない!」とか、「なかなか考えがまとまらない!」というような経験をすることもあるとおもいます。

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普段なら、友人の悩みを聞いていても「こうすればいいんじゃない?」「こうすればうまく行くよ!」と解決のためのアイデアがポンポン出てくるような人でも、いざ、じぶんが問題解決の当事者になったときは、「思考のループ」にハマってしまう…、というのは珍しいことではありません。

今回は、どうして問題解決の当事者が「思考のループ」にハマってしまうのか、そして、どうしたらループにハマらずに効率よく考えることができるのか、僕が考えた簡単なアイデアですが、お伝えできればと思います。

思考のループにハマるとはどういう状態なのか?

まず、「思考のループ」にハマっている状態というのはどういうことなのかというと、これは、多くの場合、単に「考え」がまとまらないという単純な事象ではなく、「考えるために必要なリソース(素材)」が整理されておらず、著しく思考のための効率が悪い状態にあるか、もしくはその過程で間違ったリソースを組み合わせたりしており、最終的な判断に「思い込み」が含まれた結果、結論がブレるという現象だと思っています。

なぜそんなことが起こるのかというと、それは自分自身が「問題解決の当事者」だからです。

普段は仕事でもプライベートでも「問題解決は得意だよ」という人でも、じぶんが悩みの当事者になると話は別です。そこには、不安や焦りがあります。その裏には、間違った判断はしたくない、でも早く解決したい、できればこんなことずっと考えていたくない、本当はこうだったらいいのに…といったような様々な思考があると思います。

いつもなら「考えるためのリソース」を頭の中で整理するなんて、きっと無意識に自動的に行っていることだと思います。でも、実際に当事者になって不安や焦りを感じたときは、冷静な判断ができなくなったりするものです。

不安や焦りがあるときや、なかなか考えがまとまらないときには、いちど立ち止まってみて、「考えるためのリソース」を整理することをおすすめします。

考えるために必要なリソースとは?

考えるために必要なリソースには以下のようなものがあります。

①実際に起きた事実
②想像や推測、思い込み、アイデア
③誰かの/じぶんの発言
④誰かの/じぶんの行動
⑤時間・場所・環境・境遇
⑥誰かの/じぶんの立場・関係性・・・ect

普段このようなリソースは無意識のうちに自動的に分類されるものだと思います。いつもなら簡単なことでも、不安や焦りがあると、途端に難しくなります。

分類処理のひとつに「対立するリソースを振り分ける」という作業があります。対立するリソースとは、「発言」と「行動」のような、そのものの性質は異なるけど、ある程度関連性が高い要素を言います。これらの要素が整理されていない状態では、間違った分類分け(想像が事実として取り扱われたりするなど)がされ、その結果、適切なリソースにアクセスすることが困難になります。

なお、考えるために必要なリソースのうち、最も優先的に整理した方がよいものは、当然ながら「事実」と「想像(事実でないもの)」です。

特に恋愛相談においては、募る不安から「想像」だけが独り歩きし、間違った結論を出してしまうパターンが散見されるからです。事実は事実として受け止め、勝手に想像してしまったアイデアは参考程度にしておくなど、取り扱い方を工夫する必要があります。

家を建てるとき、道具や部品がごちゃ混ぜになっているより、部品は種類や素材ごとに整理され、道具は使う場所ごとに整理されていた方が効率が良いですよね。僕は、問題解決も同じことだと思っています。

まとめ

「思考のループ」にハマる状態は、思考のリソースが整理されておらず、誤ったリソースを組み合わせるなど、判断を間違える可能性が高いため、効率が悪いです。特に、自身が問題の当事者である場合には、不安や焦りの感情がありますので、普段よりも注意が必要です。

特に「事実」と「想像(事実でないもの)」を区別し、それぞれを適切に取り扱うことが大切です。

この記事では、問題解決時に「思考のループ」に陥る理由と、「リソースの整理」の重要性について焦点を当てて来ました。みなさんも、焦って問題解決を始める前に、いちど冷静になってリソースを整理してみることをおすすめします。

 

以上、また明日!